《グランドサークル・ザイオン国立公園》

グランドキャニオンを代表とする世界遺産・国立公園がユタ州、アリゾナ州に固まっている。レイク・パウェルという巨大な人造湖を中心に半径230kmの円の中に8つの国立公園、16の国定公園があり、アメリカではグランドサークルと呼ばれ、大変人気のある地域。我が家も2回に分けて周ってきた。

基本はラスベガスと拠点にレンタカーを借りて、ぐるっと1週間ぐらいかけて周遊するスタイル。数々のトレッキングコースがあり、大自然と先住民の遺産が楽しめる。特に地球上の風景とは思えない場所など、映画やCMのワンシーンに随所で使われている。

ザイオン国立公園

グランドサークルに通い慣れた米人に、どこが一番好きか聞くと、多くの人がザイオンと答える。日本ではあまり知られていないが、そのスケールの大きさではグランドサークルの中でもピカイチ。迫りくる岩の壁の高さは数百メートルあり、日本人の距離感・スケール感を越えていて、写真を見てもピンとこない。行ってみないと分からないとは、まさにこのこと。あとはトレイルの宝庫。ナローズトレイルは、まさに冒険!

まずはビジターセンターの背後にそびえたつウォッチマン

別の角度から。

ウエストテンプルの山々

標高差800mの壁。

ザイオン・マウントカーメル・ハイウェーを進むとグレートアーチが登場。まるで巨人の目で睨まれているような感覚になる!

さらにトンネルを抜けて進み、キャニオン・オーバールックポイントへ。往復1.6Kmのトレイルを進むと、まさに絶景!!!

落ちたら数百メートの絶壁。ところどころに手すりはあるが、全て自己責任・・・というのが、アメリカの国立公園のスタイル。この凄さが写真では伝わらないのが残念。キャニオン・オーバールックポイントへ行かずしてザイオンを語ってはいけません。

ザイオン・マウントカーメル・ハイウェーは何とも奇妙な風景の連続。

チェッカーボードメサと言われるマス目模様の岩山や、ミルフィーユのような縞々の地面にビックリ。

近付いてみると。

波のような縞模様。

また来た道を戻り、ザイオンキャニオンへ引き返すと、

目の前に3つの山の「司教の宮殿」と呼ばれる、3つの岩山がそびえたつ!

右2つが「ツインブラザーズ」、そして一番左が「太陽の山」と呼ばれています。「太陽の山」はザイオンの中で一番最初に朝日が当たる山だそうです。

次はザイオンを語る上で、最大のアクティビティーのナローズのトレイル。

左右から迫りくる岩山がだんだん狭くなり、両手が届くほどに・・・。川の中をザブザブ入っていくトレイル。我が家は小さな子供と一緒だったので、すぐに引き返したが、上流まで歩くと、左右の壁がたった6mで、空も見えないぐらい左右の岩山が接近するらしい。日によっては泳がないと行けないぐらいの場所も有るらしいが、全て自己責任。ちなみに、少し雨が降ったら鉄砲水になり、逃げる場所すらないことは言うまでも無い。それでも、女性含め多くの人々が上流に上っていく。アメリカ人の冒険心には驚かされる。

エメラルドプールエンジェルスライディングなどトレイルポイントが満載。

干すよりキレイ。ふとんクリーナーはレイコップ

国立公園内のロッジに泊まるとこんな光景も。野生動物もたくさん登場する。ちなみに1年前から予約しないと取れないぐらい大人気。

秋に行ったので、ところどころ紅葉していた。ただ、岩山にはほとんど広葉樹は生えておらず、園内は針葉樹ばかりで紅葉はごく一部に限られていた。

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朝日に映えるザイオンの山々を見ながら、次のブライスキャニオン国立公園に向かった。

 

 

 

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